愛はIだ
平日の昼下がり
ランチも終わろうかというこの時間
少しおしゃれなカフェで
寛いでいるのは
子育てはだいぶ前に終了し
孫待ちネオばーば
もしくは
若ばーば達でにぎやかだ
『あの子さあ これから受験なんだってどこどこ受けるみたいなんだけどね』
『そうそう まだ結婚していないのよ 今はいいよね結婚しなくても』
『あの子 一生懸命やっているけど なかなか生徒さんが集まらなくてさ』
と
こんなにわんさか年を重ねてもこぎれいにしているマダムたちがいるのに
誰一人
語る言葉の主語が
❝私は❞を使っていない
あの子
あの人
うちの子
うちの次男
と自分以外
そのあの子、うちの子
あったことあるならまだしも
中には
一度も会ったとがない
顔も見たことない
そんな他人様のお話をされている方もいるかもしれな
知らない
見たこともない人の話
どうでもいいような・・・
お冷を何倍も注がれるほどかける時間とは
見合わないと思ってしまう
あなたが重ねてきた
美しい時間には
限りがある
50という節目になると
自分の時間が
まだあるけれど
その時間を過ごしていく身体が
今までとは異なっている変化を感じ
これから先の有限である人生を
ありありとわかっているにも関わらず
いまだ
そうやって他人様を主語にして
話をしていることに
時間を費やしているのは
やはり
少し驚いてしまう
もういい加減
自分のことを語りませんか?
あなたの歩んできた時間には
あなたの物語があるはず
その物語のラストシーンを決めるべく
そんな覚悟の時間に突入している自分を
薄々と感じるならば
これから先の自身の歩む道や
自分の脚本を
話してもいいんじゃない?
もし
話せないなら
それは問題かもしれない
いわゆる老害と呼ばれる予備軍
人のことはもういいんですよ
50代
これからはもう自分の人生の脚本を書きあげる時期
あなたの話す主語を自分に変えてること
愛があるならIでいこう
愛らしいあなたならIでいこう
愛はIだ
そんなことを想いながら
遅いランチをいただいている
そんな私も
Iは愛
食欲をそそる
目の前のピザが冷めないうちに
自分のことに集中しよう
Iを愛するからIは愛だ
追伸 でも誰一人 旦那様のお話はしていなかったのも印象的
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