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ヨガは治療ではありません ①


レッスンスタート時

参加者の皆さんの体調を伺います

同時に

『あっ治療するから聞いているのではないですよ』

とも必ずお伝えします

もう何度も毎回毎回言っているので

馴染みの方からの質問ではありませんが

たまに

ヨガのポーズ(アーサナ)には効能があると言われているので

『私は○○なんですが

○〇に効くポーズはなんですか?』

『〇〇を治したいけどどのポーズをしたらいいですか?』

と質問されることもあります

治療ではないといっても

現代の日本の医学でも認められつつあるように

解剖学的に安全で

姿勢を整えることができるものはお伝えすることもありますが

基本的には

『自分が今日行ったレッスンで気に入ったものを

無理なくやってみたらいかがでしょうか』

とお話しをします

また

最近ドクターからヨガのお話しを聞いたり

学ばせてもらったり

自分自身も認知症とヨガや健康とヨガについて

講演をさせてもらっているのは

治療ではなく予防

長いこと認知症予防教室でヨガを開催させてもらっているその経験と

日本早期認知症学会で発表された論文の内容等

そうなんです

あくまでも予防法としての提案であり

治療ではありません

医療行為ではないので当たり前ですよね

ではなぜ

ヨガのポーズに効能があるのでしょうか

現在多くの医療関係者

理学療法士の方がヨガの先生をしているように

解剖学的見地からの部分もあります

その先駆けはなんでしょう

それは

13世紀初めごろにインド北部で活躍した

ゴーラクナーティーという一派の

ハタヨガ

ゴーラクナート大師を祖としてできたのが

今私達が行っている身体を使って行うこのハタヨガが主です

そして

その16世紀にこの流派のヨガ紹介をしたのが

スワミスヴァトマーラ-マ大師の

『ハタヨガプラディピカー』

この書の

第一章はハタヨガの第一部門であるとされアーサナについての説明です

主なポーズ(アーサナ)の種類は84とされ

例えば

1章26はねじりのポーズ 

マッチエンドラアーサナのやり方を説明し

次の1章27で毎日修習すると消化力を強め

耐え難い病気を破ることができると効能が書かれています

他にもポーズ(アーサナ)の効能が書かれており

その後現代では1942年に

インドではスワミクヴァラヤナンダ師が

カイヴァルヤダーマヨーガ研究所を設立し

ヨガを研究されました

※だいぶ歴史的な部分はっしょってますのでアシカラズ

そうやって研究された上で

ポーズの効能を私達は学んでいるのですが

その効能ばかりをきりとって

生徒さんに

お伝えするのはこれまた違うと私は思っています

このハタヨガプラティピカーもポーズのみの説明ではなく

ヨガをするならこんな場所や

もちろん呼吸法(プラーナヤマ)やチャクラについてもあります

その後17世紀に書かれたハタヨガのもうひとつの聖典

『ゲーランダサンヒター』では

ハタヨガの7支則として

①浄化②アーサナ(ポーズ)③ムードラ④プラティヤハーラ

⑤プラーナヤマ⑥ディヤーナ⑦サマディー

と書かれ

先ず浄化だ!

という見解になっています

何よりもハタヨガはミタハラという食事をすすめていたり

まるっとライフスタイルから指導であり

ヨガを行じることは

ウンマニアバスタ 心のない状態から

マノマニアバスタ 心のない心の状態を目指し

スワミスヴァトマーラ-マ大師自身も

ハタヨガの新の目的は真我の悟りへの扉を開くことと示しています

ポーズだけではないんですよね

そして

修行者がラージャヨガの段階につくと

ハタヨーガはその者にとって必要なくなる

色んな要素を行うことでのハタヨガであり

その先もまだある流れのものから

一部分だけを切り取り

これをすれば治るというものではないと思います

そうヨガは対処療法ではないんです

プラス

前出のねじりのポーズ

クンダリーニを活性化させるので

というくだりもあります

そもそも

あなた

クンダリーニって知っているのかい

あなた自身

クンダリーニを活性化させているのかい

という重大な部分をはずして

形だけをとっても

これまた効く効かないはないと思っています

なので

実際に自分がやってみて効能があったのならまだしも

東洋医学やアーユルヴェーダの先生でなければ

曖昧に

○○には○○のポーズで

とお伝えするよりも

正直に

『私にはわかりません』

『学んでいません』

『ヨガは治療ではないと思っているんですよ』

答えることが賢明なんだと思います

結果に過度な期待を持たせてしまうのも

ヨガとはかけ離れていますしね

ちなみに

じゃあなぜ毎回毎回

『体調はどうですか?』

と伺うのは

物理的に膝を痛めているのに無理くり

正座をする必要はないし

熱があるなら

帰って休んでもらいますし

何よりも

自分に意識を向けていただきたいから

家や家族の用事をバタバタとすませ

なんで渋滞しているのと若干イライラしながら運転し

ヨガクラスに滑り込み

気が付けば

今日のアタシってどんなだったけ?????

外にいっていた意識を

内に向けていただく一歩

ヨガで言われるところの一番粗雑でわかりやすい

身体の感覚に意識を向ける

うーん 今のアタシの体調どうだろうと(^.^)

まずそこから

では

ヨガセラピーなるものが

あるのはなんでだろ~

ですよね

治療なんじゃないの?

そのあたりは

また次の回でお話しますね

◆参考文献 ヨーガ根本経典 続ヨーガ根本経典 著/佐保田鶴治

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□結論

ヨガをスタートした頃

小山先生のクンダリーニのワークショップに参加して

先生が

『ぼくはもうアーサナは卒業したヨガ』

とおっしゃっていたのを思い出します

え~

そんなことってあるのかあとびっくりしたのですが

今なら

そんなことは大ありだとつくづく感じています

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