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  • 執筆者の写真soma

瞑想やヨガの後、エゴが増大するってよ!

更新日:2021年10月17日


先日

ヨガについての面白い実験を発見

https://qz.com/1307380/yoga-and-meditation-boost-your-ego-say-psychology-researchers/

https://eprints.soton.ac.uk/420273/

https://gigazine.net/news/20180618-yoga-meditation-boost-ego/

エゴをなくすのがヨガである

というような言葉には

若干の疑問はありますが

ヨガ後 自己陶酔感があがる

自己肯定

自分自身の評価があがるという結果は興味深い

なるほど

なるほど

そういえば

ヨガの先生と呼ばれている方で

う、うううーん

あれあれ

うぬぬ

と思ったことありませんか?

こう~いつも鼻の穴が上を向いているような

顎がいつも斜めにあがっているような・・・

自己評価がどえらく高いんですね

納得です

そして

私自身もこの結果は

実は体験済みなので(あれっ!?ワタシ今も鼻の穴が上向いてる感じ?)

そのあたりを含めて

今日は

ブログにアップしたいと思います

エゴって

ヨガは心の作用の死滅である ヨーガチッタブリッティ二ローダ

かのパタンジャリ大師が

ヨーガスートラの一番最初に書かれていて

ヨガってそーいうもんだ

以上

とても完結に定義されいます

そのあと第四章まで

どうやったら心の作用を死滅できるかの方法から

解脱の先に宿るパワーまで

懇切丁寧に書いて下さっています

結論が先に書いてあるので

そこだけで納得してしまうと危険

その後の部分を読み込み

自分が実践することこそが大切です

あーはいはい

心=感情=欲=エゴ

を止めちゃえばいいんでしょ

早合点は痛い目みます

『エゴを捨てなさい

我を捨てなさい

師がおっしゃっていることが全て!

個を捨てるのがヨガなんです』と

切々とおっしゃっていた先生がおられて

寒気から悪寒が走り恐怖心から

膀胱炎になってしまったのを覚えています

それって洗脳だよなあ・・・

ヨーガスートラでは

ブリッティ(覚)知性・識別能力

マナス(意)欲望

アハンカーラ(我)私という部分

があり

この三つで

チッタという心の全体像と捉えています

おっ!このアハンカーラがエゴ(自我意識)じゃんと思いたくなりますが

そこが単純そうで単純ではなく

そもそも

私達は

プラクリティというこのチッタ(心)が所属している自性と

プルシャと言われる真我からできています

本当の自分であるプルシャ(真我)が

プラクリティに(自性)に興味を持ち

おっ 

アタシに興味を持ってくれたのねとプラクリティが動きだし

プルシャ(真我)に人生という名の映画をみせようと

3つのグナをフル回転させ

ブリッティ(覚)知性・識別能力を生み出し

アハンカーラ(我)私という部分を生み出し

マナス(意)欲望が生まれ

目や耳などのインドリヤス(根)感覚器官が生まれ

臭覚、味覚、などのジュナネンドリヤ 

手や足、生殖器官などのカルメンドリアと

生命としてこの世に私達は存在しているのです

これが サンキーヤ哲学(進化論)です

この人生という映画を観せてもらっているプルシャ(真我)

観らているはずのプラクリティ(自性)を

同じもの

同一のものと考えてしまうことが

苦しみを生む

観ていたはずのプルシャ(真我)が

人生という名の映画の主人公だと同一視してしまう

だから

ヨガを行じることで

そもそもの観るものプルシャ(真我)と観られているプラクリティ(自性)を

混同せずにちゃーんと分けようじゃないか

プルシャが本来の観ている場所に戻る独尊位

それには

心(チッタ)の作用を死滅すること

であり

それこそが

心の平安かつ解脱

ヨガなのです

その心の作用を死滅する道を歩むのに

邪魔になるもの

障害となるのが五つの煩悩(クレーシャ)

無知 我想 執着 憎悪 生命欲です

これがエゴ

瞑想をすることで

エゴ対策となり

プラス

途切れることのない明快な識別(ヴィヴェーカ)が削除の方法です

正しい識別の為には

不純をなくしていく

そこで実践方法として紹介されているのが八支則

① ヤマ・②ニヤマ(生活する上での教え)

③ アーサナ(ポーズ)

④ プラーナヤマ(呼吸法)

⑤ プラッティアーハラ(制感)

⑥ ダーラナ(集中)

⑦ ディアーナ(瞑想)

⑧ サマディー(三昧)

これを実践することで解脱・心の作用の死滅へ向かうことになります

ヤマ・ニヤマ

やだ~私は別にプルなんとかとプラなんとかいう

良くわからないものの独尊位を目指してなんかないわよ

と思っていても

いかがでしょうか

この八支則の中にある

③アーサナ(ポーズ)④(呼吸法)⑦ディヤーナ(瞑想)は

皆さん

普段からヨガクラスの中で行っていることですよね

しかし

この①と②のヤマニヤマは

ご存じでしょうか?

ヨガマットの上でポーズを取る前に

まずはこちら

生活をしていく中での教えがあるんです

全部で10か条

例えば

不貪(アパリグラハ)貪欲になってないですか?

正直(サティヤ)嘘ついてませんか?

など

これは同じ記事を読んで

お友達も言っていたのですが

だからこそのヤマ・ニヤマ!

ヤマ・ニヤマの教えがまるっと抜け落ちてしまうと

このエゴ対策が不十分で

逆に

ヨガや瞑想の後にエゴが増大してしまうのかもしれません

エゴマミレでインドから帰国しました

2012年秋 私は四度目の渡印にて

500時間のトレーニングに参加していました

以前から

しっかり自分と向き合ってヨガのトレーニングを終えて

日本に戻らないと

逆にエゴが現れた状態で帰るから

性格も悪くなったりするヒトもいる

なんてことを聞いていて

まさか~

そんなことあるの~

と思っていましたが

それ完全に私でした

日本人参加者の中で最年長だった私

既にヨガのクラスを持っており

また日本でもヨーガ療法学会で学んでいたので

それなりの自負で参加しました

プラス

インド哲学大好きというマニアであった為

授業で私の書いたレポートを皆の前で読んだりと

そんな経験から

私はそう

天狗でした

経験の浅い参加者から

ヨガ哲学について

教えてほしいと頼まれ

試験前も

自分の勉強より

その方に教えたりしていたのですが

ちょっとさー

皆こんなレベルで

ヨガを教えている訳!?

ちょっとヨガを舐めないで

日本のヨガインストラクター程度低すぎ

バカが教えてどうすんよと

勘違いの自己陶酔

(当時の関係者の方心より陳謝しますごめんね)

ヒマラヤほどの自己肯定感に酔いしれ

帰国しました

『アタシさーヨガなんかやめようと思う』

帰国後

労をねぎらってくれた家族に放った一言がこれでした

もうこんなヨガなんかやめようと

ヨガの仕事よりも

まず日銭を稼がねば家賃が払えないと

手っ取り早く

コンビニで働こうと

片っ端から

電話を掛けたのですが

全て断られ

バカにして帰ってきたヨガしかできない自分が嫌になり

日々劣等感やらエゴやらと

自分の中の真っ暗な闇とともに

過ごしていました

いつかその真っ暗な闇に飲み込まれるという

不安と恐怖

そこから

何かにすがるように

アホのように読書をしました

心理学・スピリチュアル・自己啓発・脳科学・仏教

これか!と思った内容は実践

そして

最終的にたどり着いたのがヨガ・インド哲学だったのです

どれも

最終的に同じ

真理はひとつ

私はヨガがいいんだ

ヨガでいいんだ

インド哲学の教えなんだと

改めて実感し今に至ります

じゃあ

そのエゴを打ち消したのか

というと

なくしていません

このブラックちゃんもアタシ

エゴだってあたしと素直に思え

仲良くなったことで

開けたのです

ありのままの自分

あるがままという本来の意味

明快な識別(ヴィヴェーカ)ができるようになったのでしょう

誤った認識

今はたくさんの方が健やかな生活を目指して

ヨガを楽しんでおられるのですが

ヨガが爆発的に人気となった2000年前半は

そもそも

ヨガにはまる人達は

自己肯定感の低い方が多かったんだと思うんです

私も含めて

だから

本来あがるといいはずの自己肯定感ではなく

誤った自己肯定感に落ちりやすいのでしょう

人よりポーズができる私

人より知識のある私

ヨガを教えることで役に立てている私

先生と頼りにされている私

ヨガの資格をたくさん持っている私

心がピュアでやさしいと皆から言われる私

本来の自己肯定感は

何をしなくても

何を足さなくても

他人から認められなくても

あるがまま

今ここの自分でOK

という想いのはずなのに

外からの情報に反応し

外からの評価でしか自分を肯定することができない

誤った認知で

自分で自分を苦しめていたのでしょう

そう

だから

ヨガなしでは生きていけない

ヨガをしないと自己肯定感が感じられない

そこでしか生きられない

個をなくせ 

そんな

間違ったループから

はずれるこそが本来ヨガなのです

内観の醍醐味を知ったので

自分をみつめる時間

客観視をすることで

自分が気づく識別(ヴィヴェーカ)

これがマインドフルネス瞑想との共通点でもあり

また

自分自身が

インドでヨガを

そして瞑想を行じたことで

浮かび上がった黒い私

闇との付き合い方が

できるようになったから

瞑想も伝えさせてもらっています

いかがでしょうか?

みなさん

ヨガや瞑想をしたあと

どんな感覚ですか?

その感覚は明快な識別からの肯定感でしょうか?

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□結論

今回は二元論であるサンキーヤ・ヨガ哲学からの解説でありラージャヨガです

ヨガ自体はヴェーダンタ哲学もあるので

この考え方が全てではありません

またサンキーヤについてもとても簡単な説明ですのであしからず

※参考文献

インテグラルヨーガ パタンジャリのヨーガスートラ スワミサッチダーナンダ著

IYA ヨガ教本

ヨーガとこころの科学 スワミシバナンダ著


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