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ヨガの歴史④ ハタヨガ誕生から近代まで


この記事は連載となっています

201/12/18.19.20の続きです

以上の記事をお読みいただいてから

ご一読下さい

その後、

ラージャ・

ギヤーナ・

バクティ・

カルマヨーガの他にも

流派が生まれてきた。

そのひとつがハタ・ヨーガがある。

紀元前200年頃の『マイトリーヤ・ウパニシャット』に

既にハタの重要なテクニックである

ムドラーと思われる記述があったようだが、

10世紀を過ぎたころにシヴァ神を崇める

密教的なヒンドゥー教の一派であるナータ派の

ゴーラクシャナータという聖者があられ、

『ハタ・ヨーガ』『ゴーラクシャ・シャタカ』

という書物を書いたと言われている。

今までの瞑想からの解脱というヨ-ガではなく、

より身体を使用したものであった。

アーサナなどどちらかというと

現代行われているヨーガの原型と言えるだろう。

16世紀から17世紀に入ると

同じ流派からスヴァートマーラーマという行者が

『ハタヨーガ・プラディーピカー』を著し

ハタ・ヨーガを更に明確にした。

この16世紀、

インドではムガール3代皇帝のアクバルが、

アフガニスタンから

北インドにかけての広大な領域を支配し、

ムガール帝国の基礎ができた頃であり、

また、ヒンドゥー教徒の娘と結婚し、

イスラームとヒンドゥーの融和を図った。

社会は安定し、

ヨーロッパ諸国との交易も活発に行われた。

5代目のシャー・ジャハーンの時代に帝国は最も繁栄し、

その支配領域はデカン方面にもおよんだ。

アグラには観光名所で有名な

世界遺産霊廟タージ・マハルが22年かけて建設された。

日本では、安土桃山時代に突入し、

織田信長や戦国武将の活躍していた時代であり、

やっとリティクローシャン主演の映画

ジョーダとアクバルの時代かと

想像がなんとなく出来る歴史に入ってきた感がある。

その後もナータ派は、

『ゲーランダ・サンヒター』や

『シヴァ・サンヒター』等の書物を残している。

『ハタヨーガ・プラディーピカー』は、

肉体的な浄化によって

自己をラージャ・ヨーガの実践に適した状態にもっていく為にある。

1-1にハタ・ヨーガは、

高速なラージャ・ヨーガに登らんとするものにとって、

すばらしい階段に相当する。

4-79ラージャ・ヨーガを知らないで、

もっぱらハタ・ヨーガだけを行ずる人たちのことを、

われは、努力の効果を逸した人たちだというのである。

(ヨーガ根本経典より)と明確に記されている。

第4章からなるこの経典は、

①アーサナ②プラーナヤマ

③ムドラー④ラージャ・ヨーガという構成になっている。

特徴は、もちろん身体を使うアーサナである。

瞑想の為の坐法でしかなかったアーサナが

18種類紹介されている点であろう。

身体の浄化法であるシャット・カルマや

調息・クンバカ・バンダ・坐法を組み合わせることによって

クンダリーニを覚醒するムドラーの記載もあり、

より密教色が濃い。

特に注目したいのが哲学である。

『シヴァ・サンヒター』の1章には宇宙観として、

ヴェーダンタ哲学に元づく宇宙観と

アートマンが書かれているのであるヴェータの時代にあった。

梵我一如から

ヨーガスートラによる二元論へ

そして、またここへ来て一元論に戻ったのである

さらに2章の冒頭部分には

人体と大宇宙との広大な対比から始まる。

この身体の中に、

七つの島に囲まれた須弥山(メール)があり、

川があり、海があり、田園があり、領主がいる。

(引用)

われわれの身体はすべてを要する全宇宙そのものだと。

身体と大宇宙は呼応している、

ミクロコスモスとマクロコスモスという一元論である。

また、これはタイッティリーヤ・ウパニシャットで解説している

五蔵からなる人間存在の系統からきている人間五蔵説という

パンチャコーシャに関わる。

人間の身体は五つの鞘からできていると言われ

⑤食物鞘(アンナマヤ・コーシャ)→

④生気鞘(プラーナマヤ・コーシャ)→

③意思鞘(マノマーヤ・コーシャ)→

②理知鞘(ヴィジナーナマヤ・コーシャ)→

①歓喜鞘(アーナンダマヤ・コーシャ)。

これらの鞘は、

お互いに関連していて、

一番外側・粗雑と言われている食物鞘が

刺激されれば

次の内側の鞘に影響があると考えられ、

一番内側の歓喜鞘が微細なものとなっている。

ヨーガでは、まず

外側の肉体をアーサナで刺激次の生気鞘も刺激し、

呼吸法なので次へとどんどん内側へ刺激をしていっているのである。

ラージャ・ヨーガが静的ならば、

ハタ・ヨーガはダイナミックであると言われている。

心のヨーガと身体のヨーガ。

決して、ハタ・ヨーガは身体だけではないのであるが、

行じることによって神秘的な力の使い手になるという

怪しげなイメージも否めない。

そこからだろうか。

インド哲学の研究の対象になることは少なかったらしい。

しかし、佐保田鶴治先生は、

ハタ・ヨーガのように身体を使って叡智を知ることは 

他の宗教にはない大きな特性だと言っている。

他の宗教には、

バクティやカルマなどの考えはあるが 

確かに体を使うことは皆無である。

現在は、ハタヨーガは 

インド・ローナワラ州政府公認のカイバルダーマヨーガ研究所を創立した

クヴァラヤーナンダ師・

今なお精力的に活動されているボーレ先生、

『Light of yoga』の著書であるBKSアイアンが-師などによって

研究されており、

身体から心・疾病・精神などさらなる研究の可能性を

秘めているように感じる。

そして、さらに先生の言葉を借りるならば、

ヨーガ思想の流派的展開は

ハタ・ヨーガをもって終わったと言える。

この後は、流派とうよりも 

そのそれぞれのヨーガを行じた聖者のもとに

大師をグルとしてヨーガ行者がそれぞれ集い組織を作っていった。

いわば師匠と弟子のような形であろうか。

時代背景も大きく影響をしている 

ムガール帝国の終焉を迎え 

東インド会社などヨーロッパの国々がイ

ンドへの進出をはかり、

他の宗教も入ってきた。

政治色・思想色も強くなっていった。

19世紀に入ると

ラーマクリシュナ、オーロビンド、ラーマナ・マハリシなど

偉大な宗教家も現れた。

そのラーマクリシュナの弟子である

ヴィヴェーカーナンダは、

アメリカの宗教会議で

ヨーガについて論じて喝采をあび、

世界にヨーガを広めたのである。

近代ヨーガの聖者は、

たくさんいるがここでは 

ヨーガ流派の歴史にて幕を閉めたいと思う。

参考文献

ヨーガ根本経典  佐保田鶴治

続ヨーガ根本経典 佐保田鶴治

ヨーガの思想   山下博司

いまに生きるインドの叡智 成瀬貴良

瞑想ヨーガ入門  綿本彰

ヨーガを始める人のために 田原豊道

YIC日本語版・講義資料集 日本ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ・ケンドラ

YTIC四大ヨーガ資料集 日本ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ・ケンドラ

インド哲学としてのヨーガ 前田専学 2012.07.07.日本ヨーガ療法学会第十回研究総会In岡山配布資料

敬称略にて失礼します

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静岡県東部 ヨガのことなら ヨガ講師 野中由美

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